Flash術
Flashでサイトを制作する。これが当たり前のようになってきた。最近のブロードバンド化により、通信環境に対する問題が軽減され、今までHTMLベースでやってきたことがFlashにシフトし、より豊かな表現が可能になってきたのだ。表現の幅は確実に広がっている。オリジナリティあふれる表現を見つけだそう。
fujimaki 藤牧 篤   ATSUSHI FUJIMAKI
Web制作会社にてデザイナーとして経験を積む。
2001年、フリーで活動を開始し、現在、NON-GRIDにてアートディレクションから制作までをこなす。


NON-GRID >> http://www.non-grid.com/
ARCHI-TYPE >> http://www.archi-type.com/
■バックナンバーへ
VOL.17 [ Type Connect : 映像をつなげて(2) ]
前回は、仕組みについて説明してきた。これで制作に入っていけるだろう。それでも複雑になると思うので、構造を説明しながら進めていきたいと思う。素材となる映像は各自用意した上で、制作に入ってもらいたい。
バックナンバーにもいくつか映像制作として作品を紹介しているので、素材作成から入る方はそちらも参考にしてほしい。
1. 映像素材の整理
それでは制作に入っていこう。まずは、映像素材を整理しよう。
あまりシビアになる必要もないが、キーボードの配置順なども考えながら、どのキーにどの映像を割り当てるかを決める。
cap01

各キーに割り当てた映像
ここで注意したいのは、サブレイヤーに関して。図を見るとバックが濃いグレーで表示されているのが分かると思う。これはFlashの背景色であり、何か絵が用意されているわけではない。だからこの下にくるメインレイヤーに対し、サブレイヤーは透過というかたちで表示が行われるようになる。
cap02

線だけで構成されたものもある
2. ループの作成
次に、個々の映像の仕組みに移る。映像は、再生されてフレーム数を超えると、あたまに戻り再び再生されるようなループする仕組みになっている。このようなループ映像を各キーに割り当てていくわけだ。
その際、一つ一つの映像をそれぞれシンボルとして用意したほうが、管理も楽になり制作しやすくなるだろう。
図を参考に、まずはシンボル化した映像群を作成しよう。最終フレームには、ループ用のアクション「gotoAndPlay(1)」を記述している。このような形で全部で12種類のシンボルを作成しよう。



ライブラリ内のシンボル化した映像群



「A」キーに割り当てた映像とそのシンボル内
VOL.17 [ Type Connect : 映像をつなげて(2) ] 終わり