3. エンターボタンの必要性
それでは、最後の機能、エンターボタンの作成に移る。
が、その前に、このボタンの必要性を説明しておこう。
これはWeb上で展開する際に注意したいポイントだ。情報を入力する時に使われているフォームがあるが、これに文字を入力するときに一度フォームをクリックするだろう。これは、ブラウザ内のフォーカスが、読み込まれた時点ではサイト全体に向けられているため、そのままでは入力できないのだ。
同じようにキーボード操作を機能として入れる場合、一度FlashをクリックさせフォーカスをFlashに向ける必要が出てくる。そのためにここでは、パネルがスライドするようなモーションを加えながらエンターボタンを用意している。作品のイメージにあった、ボタンを押すきっかけになる動作もしっかり考えて欲しい。
それでは、ボタンの作成に入ろう。新規シンボルでムービークリッを作成し、矩形ツールで四角形を描画する。そして、適当なフレームにキーフレームを入れて、縦が短くなるように四角形を変形し、シェイプトゥイーンを設定する。
パネルのモーション
次に、ボタンを作成して1フレーム目のみに配置し、図のようなアクションを記述する。始めと終わりのフレームには、フレームアクション「stop();」を設定しておく。
ボタンアクションとフレームアクション
4. 仕上げ、各パーツの結合
完最後の仕上げに入ろう。メインのタイムラインに、メインレイヤー、サブレイヤー、クリアボタンを配置する。メインレイヤーはインスタンス名を「mainlayer」、サブレイヤーは「suvlayer」とする。
各インスタンス名
そして、エンターボタンを配置する。素材によってはデータサイズが重くなるため、今回もそうだが、誤動作を防ぐためローディングを入れている。ローディングの作成についてはバックナンバーにもあるので参考にして欲しい。
レイヤーの順序に気を付けながら、ムービーが表示される部分や全体に枠などをつけて完成だ。
メインタイムのライン
VOL.19 [ Type Connect : 映像をつなげて(4) ] 終わり
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