Flash術
Flashでサイトを制作する。これが当たり前のようになってきた。最近のブロードバンド化により、通信環境に対する問題が軽減され、今までHTMLベースでやってきたことがFlashにシフトし、より豊かな表現が可能になってきたのだ。表現の幅は確実に広がっている。オリジナリティあふれる表現を見つけだそう。
fujimaki 藤牧 篤   ATSUSHI FUJIMAKI
Web制作会社にてデザイナーとして経験を積む。
2001年、フリーで活動を開始し、現在、NON-GRIDにてアートディレクションから制作までをこなす。


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VOL.25 [ Random Move : 時間差をつける(1) ]
今回は、撮影した映像を使った作品を紹介しよう。webでリアルタイムに映像を配信する、となると大がかりな設備投資が必要となってくるが、ちょっとしたトリックで、椅子に座る動作と椅子から立つ動作をする映像が適当な時間で入れ替わるという、あくまでリアルタイムな雰囲気を出すものだ。天井当たりにカメラをセットし、監視カメラのような雰囲気も面白いだろう。
最近は、デジカメでも数分の映像を撮影できるものが多く、手軽に作成できるモノだと思うので試してもらいたい。
1. 映像素材を用意する
まずは、元になる映像素材を用意しよう。今回は、撮影したものを使用しているが、自分で作成したアニメーションなどでも構わない。数パターン用意してバリエーションを増やすのもいいだろう。


撮影した映像
2. 映像をパーツ化する
この作品では、撮影した映像をFlashに読み込み、シーケンス書き出しを行って、必要な部分だけをピックアップして使用している。他の映像編集ソフトを持っている方は、この部分をそちらで作成しても構わない。手間は掛かるものではあるが、ここではFlashでの書き出し方法を紹介していく。

まずは、メインのタイムラインに映像を読み込む。読み込み設定をウィンドウが出てくるので、数値を設定して「OK」を押すと、ステージ上に映像が読みこまれる。読みこまれた映像を縮小し、ステージサイズに合わせる。ここは状況に応じて好きなサイズにしよう。ここでは、180px*120pxにしている。
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読み込まれた映像
次に、この状態で書き出しを行う。書き出しウィンドウの「フォーマット」を「PNG、GIF、JPG」のどれかに設定し、保存する。
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書き出しの設定
今度は、書き出したシーケンスを読み込む。このときプレビューをみながら必要な部分をまずは選択しよう。シーケンスで書き出されたファイルには、図のように番号が付けられている。このようなデータを読み込むと、選択した以降のファイルを自動的にFlashが読み込み、タイムライン上に配置を行ってくれる。
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シーケンスファイルを読み込む
これでFlash内で使えるかたちになった。次回、これらの組み上げを行っていくので、引き続き読んでいただきたい。
VOL.25 [ Random Move : 時間差をつける(1) ] 終わり