Flash術
Flashでサイトを制作する。これが当たり前のようになってきた。最近のブロードバンド化により、通信環境に対する問題が軽減され、今までHTMLベースでやってきたことがFlashにシフトし、より豊かな表現が可能になってきたのだ。表現の幅は確実に広がっている。オリジナリティあふれる表現を見つけだそう。
fujimaki 藤牧 篤   ATSUSHI FUJIMAKI
Web制作会社にてデザイナーとして経験を積む。
2001年、フリーで活動を開始し、現在、NON-GRIDにてアートディレクションから制作までをこなす。


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VOL.26 [ Random Move : 時間差をつける(2) ]
前回、Flashで映像を素材とする場合の編集方法を紹介した。取り込んだ素材を使って、今回は作成を行っていく。画像を数枚使用している状況になるので、極力余分な画像は省いて、データ量を軽減しよう。
今回のポイントは、ムービーを再生させるときに時間差を生み出すタイマーの設定だ。
1. 映像素材を配置する
まずは、前回作成したシーケンスファイルを配置していく。新規シンボルでムービークリップを作成し、椅子に座る動作をしている部分のシーケンスファイルを読み込む。そして、図のようにフレームに配置していく。前半部分が椅子に座るフレームで、実際に読み込んだファイルだ。後半部分は椅子から立ち上がるフレームで、前半フレームをコピーしフレーム反転を行った。


シーケンスファイルを配置
2. 時間差を生むタイマー
次に、ポイントとなる時間差を生み出すタイマーの作成だ。新規シンボルでムービークリップを作成する。ここには何も配置せず、空のムービークリップとして使用する。
この空ムービークリップを、画像を並べたムービークリップ内に、図のように配置する。そして選択して、図のようなアクションを記述する。2行目の「getTimer();」は、ムービーが再生されている時間をミリ秒単位で計測するアクションだ。3行目の「random(30000);」で、最大30秒からランダムに待ち時間を設定するようにしている。7行目の「getTimer()>startTime+waitTime」で経過した時間のチェックを行い、再生する仕組みだ。
30000の数値を変えることで、ムービーの再生されるタイミングが伸び縮みするので、いろいろ試してみて欲しい。
capture

前半に配置した空ムービークリップと記述したオブジェクトアクション
30000 : 30000ミリ秒=30秒
後半のスタート部分にも同じように配置する。
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後半に配置した空ムービークリップと記述したオブジェクトアクション
30000 : 30000ミリ秒=30秒
次に、ムービー開始に使用するフレームラベルを、図のように前半開始に「on」、後半開始に「off」と設定する。最終フレームに「gotoAndPlay(1);」を記述して再生ヘッドを前半へ戻し、ループするようにする。
capture

フレームラベルとフレームアクション
最後に、このムービークリップをメインのタイムラインに配置して完成だ。


メインのタイムラインに配置
VOL.26 [ Random Move : 時間差をつける(2) ] 終わり