Flash術
Flashでサイトを制作する。これが当たり前のようになってきた。最近のブロードバンド化により、通信環境に対する問題が軽減され、今までHTMLベースでやってきたことがFlashにシフトし、より豊かな表現が可能になってきたのだ。表現の幅は確実に広がっている。オリジナリティあふれる表現を見つけだそう。
fujimaki 藤牧 篤   ATSUSHI FUJIMAKI
Web制作会社にてデザイナーとして経験を積む。
2001年、フリーで活動を開始し、現在、NON-GRIDにてアートディレクションから制作までをこなす。


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■VOL.46
[ Movie Player : ムービープレーヤー(8)]

■VOL.47 Clockwork : 時刻による変化(1)

VOL.48 [Clockwork : 時刻による変化(2) ]
 前回きめた要素をパーツ化していく。メインとなる3つのグラフィックを用意しよう。
 ここでは3つの区切りで処理を分けているが、もう少し細かく区切ってバリエーションを増やしてもいいと思う。グラフィックを入れ替える以外にもいろいろと応用が利くと思うので、アイデアを膨らませながら進んでもらいたい。
1. グラフィックの配置
 まずは、グラフィックを切り替えるためのシンボルを作成していく。
 新規シンボルでムービークリップを作成し、「朝」用のグラフィックを読み込み、配置する。これは後に関わってくるのだが、時間によって分岐を行うため、1フレーム目は何も表示されないよう、図のようなキーフレーム位置にする。

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「朝」用グラフィックを配置した

そして、図のようなアクションと、
グラフィックにあった「ラベル」を設定する。

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アクションとラベルの設定

同じ手順で、「昼」「晩」を後ろのフレームに加えていく。

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「昼」用グラフィックを配置した

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「晩」用グラフィックを配置した

2. 演出効果
 先で作成したシンボルは、別で設定する時間チェックによって、それにあったラベルへと移動することになる。よってこのままだと、グラフィックの表示のされかたがいきなりになるので、雰囲気を付けるためフェイドインさせる。これは、グラフィックを覆う白い四角形を徐々にアルファを下げていくというモーションを入れている。

新規シンボルでムービークリップを作成し、適当なサイズの四角形を描画する。

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四角形を描画

次に、20フレーム目にキーフレームを追加して、アルファを0%にし、シェイプトゥイーンを設定する。

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シェイプトゥイーンを設定

 今度は、グラフィックを配置したシンボルを開こう。そして、グラフィックを配置したレイヤーの上に1つレイヤーを追加して、先ほど作成したフェイドインするシンボルを、図のようにタイミングごとに配置する。大きさが違う場合は、変形させてグラフィックを覆うように設定しよう。

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次回は、時刻表示のパーツを作成していく。