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vol.01 tikyo x-ray SpyD image
::キャリアの中でVJシーンにはどんな変化があったでしょうか
VJシーンはどんどん変わっていっている。常に新しいVJは出てきているし、ベテランVJは新しいものを作りつづけている。僕自身VJをやればやるほど周りの人から良いリアクションをもらえるようになってきて、より洗練された環境を作れる自信はついてきているしね。例えば去年の秋にVJをやった野外レイブでは、その直前に起こったNYテロの映像と60年代の「戦争反対」のサインを持った人々の映像をミックスして、その場にいた多くの人に影響を与え良い反応を得たんだ。だからVJのプレイは一方通行ではなく、コミュニケーションとして成り立たなくてはならないし、彼ら次第で僕のプレイもまた変わっていくものだと思う。

::現在はどんな分野で活動していて、その比率はどのくらいでしょうか
仕事の半分は紙や印刷関係で残りの半分は映像の仕事にするように心がけている。でもこれは僕の仕事の仕方なんだけど、印刷物ばかり作っていて、インクジェットのカートリッジを変えてばかりいる時もあれば、プリンターなんか殆ど電源もいれずにPCとTVモニターばかりながめて映像のレンダリング漬けの月もある。

VJに関しても2週末やったら次の2週末は休む、となるように心がけてはいるんだけど、やっぱり夏と冬はずーっとVJをやりっぱなしだね。プロ デューサー業も全く同じ。何ヶ月もかけてプロデュースする複雑なものもあれば、純粋にモニターの前でじっとクリエイティブに励むだけの時もあるからね。

::分野ごとの楽しさというものはあるのでしょうか
それぞれの楽しさもあるけれど、一番楽しいのはやっぱり全てのデジタル分野が一緒になってひとつの新しい物ができあがるときが最高だね。それはDVDやビデオクリップだったりポスターや名刺かもしれない。なんであれいくつかのものがひとつになる時が一番楽しいね。

::仕事をする中で最低限これだけは守りたい、といったルールの様なものはあるのでしょうか
「無常観」がルール。混沌に生きるというのが常に大事。

::好きなアーティストを教えてください
サルバドール・ダリ。

::今後どういった分野で活動していきたいと考えていますか
今はブロードバンドに向けたコンテンツに興味があるね。高速ネットでのPCを介したり、携帯電話への映像配信やネットワークゲームなどでの新しいスタイルの映像ミックス。

::10年後20年後の自分をどう見ているでしょうか
更に若くなっていたい、できればね(笑)。

<参考URL>
www.nowondvd.net
spyd@tokyoxray.com
www.tokyoxray.com

X-MODE SpyD --------作品を見る
イスラエルからサンフランシスコを経て97年に来日。
サンフランシスコではDIMENSION7(サンフランシスコベースで活動するVJCELL)と活動を共にし、その頃イベントで映像を流しはじめる。
来日後は株式会社ニューズベース発行の雑誌「zavtoon」のエディットに携わる傍ら、CG制作などのデジタルクリエイティブ業務全般を行う。
現在はVISION QUESTを筆頭に複数の巨大レイブのレジデントVJを中にポスターなどのデザイン、VJとDJのコラボレーションDVDのプロデュースなども行っている。
TOKYO X-RAY 代表。

DVD「X-mode」は下記のアドレスでVol.1〜3まで発売中。
www.nowondvd.net