Q.ご自身以外の作品を見るときに求めるものはどんなものですか? |
ヒロ杉山さんや湯村輝彦さんなどの作品は、元々大好きなので純粋に楽しく見ます。「あー、今度はこんなことやってるんだ、へー」っていう感じで。全く知らない人の作品でも、それなりに出てる人のものはチェックしますね。やっぱり知りませんじゃ済まされないところもあるしね。それを参考にするということはあり得ないけど認識だけはしておかないと。
それと、同期じゃないけど同じ位の時期にこの仕事を初めた人の作品っていうのは、意識して見ます。負けられないって思ったり、あーこんなことやっちゃってるのって思ったり。良く思ったりだけじゃなくて悪い意味で思ったりもするけど、まあ向こうも僕の作品を見て同じようなこと考えてるかも知れない(笑)。
|
Q.イラスト以外のものはどんな目でみますか? |
イラストも含めてだけど全て勉強になります。もともと趣味が仕事になったようなものだから、趣味で見ているものでも何か勉強になる部分は必ずあるから。
▲週刊誌SPA!で連載しているコラム
「ドリルで学ぶ男と女の恋愛学」用のイラスト |
▲週刊誌SPA!で連載しているコラム「ドリルで学ぶ男と女の恋愛学」用のイラスト
|
▲ブルータスの月旅行特集の
写真合成用の素材 |
|
Q.どんなものを見ますか? |
基本的になんでも見ますよ。映画だったらハリウッド系のも好きだし、フランス映画みたいなのも好き。ただハリウッド系のはDVDを買って何度も見ようとは思わないかな。
最近はウォンカーウェイの「欲望の翼」にはまってる。もうDVD買って10回位みてるんじゃないかな。音と絵のシンクロが凄い気に入ってるんだけど、サントラが売ってなくてしょうがないから個別に曲を集めて自分でサントラを作ったくらい。ただこの良さを共感してくれる人が少なくて(笑)。
ちなみに音楽に関しては何でも聴くかな。基本的に広く浅くという感じだから。所ジョージからDJ
SHADOWまで。なんでも。 |
Jwaveの春にやってたキャンペーンの告知ポスター用イラスト
|
|
|
|
Qこの仕事をやっていてよかったなーと思った瞬間は? |
最近の仕事の一つで「TITLE」っていう雑誌が旅館特集をやったんだけど、そこでトビラ用イラストの依頼を受けて、それを気合入れて描いたらそれが表紙になって。そういうのはたまにあるんだけど、やっぱり嬉しいよね。
|
Q.この仕事をやっていて出会えて嬉しかった人などはいますか? |
ヒロ杉山さんとか湯村輝彦さんなんかに会えた、というかきちんとお話が出来るのはやっぱり嬉しいかな、と。安斎肇さんに会えたのも。あとはイラストレーターって一見派手そうだけど実は裏方の仕事だから、それで役得だったようなことはないかな。もしそういうことが可能ならガメラとかゴジラにエキストラで出たいなー。スターウォーズもいいな。スタートゥルーパーズの一人で(笑)。
▲週刊誌SPA!で連載しているコラム「ドリルで学ぶ男と女の恋愛学」用のイラスト
|
▲週刊誌SPA!で連載しているコラム「ドリルで学ぶ男と女の恋愛学」用のイラスト
|
▲週刊誌SPA!で連載しているコラム「ドリルで学ぶ男と女の恋愛学」用のイラスト
|
|
Q.最近の活動で印象深かったものを教えてください。 |
うーん、基本的にやったことは終わった瞬間に忘れちゃうから、あんまり憶えてないです。そうじゃないとやっていけないしね。しいて言えば6月にやった個展(PRT)かな。それとその前にやった鼓童という和太鼓グループのCDのジャケットを描いたんだけど、それがそのままアメリカリリース版でも使われることになってそれが嬉しかったな。
>>PRT個展の様子を観る
|
Q.今後の活動とイラストレーターを目指す人に何かひとことください。 |
今後はもっと個展をやったり、今オフレコで進めているプロジェクトなんかもあるんだけど、基本的には自分で何かを進めていくことを多くやっていきたいなと思ってます。というかそろそろそういった方向で活動をやっていかなきゃいけないなという気がしてます。
これからの人には、うーん、とにかく沢山描くこと。描き始めるだけじゃなくてきちんと描き終えること。それとイラストは、映画で言えばカメラから衣装や配役まで全部自分でやらなきゃいけない仕事だから、遊びを通してでも良いからイラスト以外の分野で一杯経験をつむこと。あとは、始めるのは簡単だけど続けるのが難しい仕事なのでがんばって続けてください。
|
▲G8ギャラリーにて開催されたTISのユーミン展に出品した作品 |
|
|
|
白根ゆたんぽ
1968年埼玉生まれ
桑沢デザイン研究所グラフィック研究科卒業後パルコフリーペーパーGOMES制作参加をきっかけにフリーのイラストレーターとなる。以来、個展開催や広告、「BRUTAS」などの雑誌の表紙、そして「SPA!」や「anan」「週間朝日」などの連載でも活躍中。
・第12回 日本グラフィック展審査員(アラン・チャン)賞
・第10回 ザ・チョイス年度賞優秀賞
・HBファイルコンペ入賞(藤枝リュウジ賞)
白根画伯 Site
http://www07.u-page.so-net.ne.jp/ja2/yutan-po/ |