映画やプロモーションビデオ、番組のオープニングなど、日常目にするプロの映像。そんな目を見張る映像を自分でも作ってみたいな、と思ったら早速家のPCでやってみよう。
そこで作った映像は、インターネット、クラブ、巨大街頭ビジョン、家のビデオなど流すメディアに欠くことはなく、未来は広がるばかりだろう。そしてたまにはネタにつまって、行き詰まったりもするだろう。そんな時には散歩に行くか、ここを読もう。 |
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MOOK1
CycloneやVision
Questといった巨大クラブイベントやCartier, NIKE,
SonyなどのショウでもプレイするプロのVJ。
Chilled LoungeといったコアなパーティではDrum'n'BassのDJも努める。
WEBSITE >> www.mook1.com |
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-- まえがき --
先週も伝えたのだが、12月20日(金)に自分がデザインプレックスで連載していたものをまとめた本が出た。タイトルは当時のまま「Make
It Move」。作例を使ってAEの使い方も説明しているのだけれど、そこに行き着くのにギャラリーなどで50ページ以上使っているので、それなりに見ごたえのある本になったと自画自賛。正直見ごたえというよりは作るのがこたえた。当初は連載の加筆版みたいな感じで軽く考えていたのだが、実際構想制作で10ヶ月かかってしまった。しかしデザインプレックスがなくなったのが1月だからそれからぴったり1年。少し感慨深い。買ってね。せめて立ち読みくらいして。なかったらオーダーして立ち読みして。 |
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※画像をクリックすると、ムービーが再生されます。
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先日知人に、とある著名人の結婚式の映像を頼まれた。結婚式でのVJの依頼はものすごく多いのだが、それが本業になっても困るので基本的には断っているのだが、ごく稀に断れない場合やむしろやりたい場合なんかもあって、これはその一つだった。この時は素材として両家の家紋を渡されてこれをどうにかして欲しいという依頼であった。素材が家紋なら思い切り和風にしようかなと思っていたところに、名前はローマ字でという依頼が追加され悩んだ結果の一つがこれ。
Weddingということと、冬ということを意識して作ったこれを4週に渡ってやってみよう。今週はその3週目。 |
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1. コンポジションの作成 |
今回は家紋が踊る部分を作ってみる。実際には踊ると言っても二つの家紋が円の対極に位置したままぐるぐる回るといったものだ。結婚は当事者同士もさることながら二つの家族が一つになる行事なので、そういったコンセプトからこうしてみた。まずはこれのステージとなるコンポジションを作る。1周分あればよいのだが、ここでは比較的にゆっくり回すので他と同じ16秒で作成する(図1)。 |
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【図1】このコンポジションも、最後に作るコンポジションの一つのレイヤーとなる |
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2. レイヤーの配置とトップビュー |
次に2つの家紋レイヤーを配置する。奥行きを持たせた回り方にしたいので、メニューの「新規」から新たにカメラを追加しよう(図2)。このカメラは一つのコンポジションに複数設定して視点を「active
camera」にしておけば、その時アクティブになっているカメラからの映像を流すことが可能だ。ここで使用するのは1つだが、家紋を横に回すので、視点を「top」にして上から見てみよう(図3)。 |
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【図2】このカメラを複数設定すると一つの動きを幾つかの視点から捉えることができる
【図3】レイヤーを横に回すときはこのように「top」から、
縦に回すときは「front」か「left」などで対応しよう |
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