映画やプロモーションビデオ、番組のオープニングなど、日常目にするプロの映像。そんな目を見張る映像を自分でも作ってみたいな、と思ったら早速家のPCでやってみよう。
そこで作った映像は、インターネット、クラブ、巨大街頭ビジョン、家のビデオなど流すメディアに欠くことはなく、未来は広がるばかりだろう。そしてたまにはネタにつまって、行き詰まったりもするだろう。そんな時には散歩に行くか、ここを読もう。 |
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MOOK1
CycloneやVision
Questといった巨大クラブイベントやCartier, NIKE,
SonyなどのショウでもプレイするプロのVJ。
Chilled LoungeといったコアなパーティではDrum'n'BassのDJも努める。
WEBSITE >> www.mook1.com |
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-- まえがき --
これが今年ラストになる。長いんだか短いんだかよく分からない1年だった。私事リストで言えば、1月に「今日突然全員解雇になりました、もう本は出ません」とデザインプレックスに言われ、対岸の火事だった不況を目の当たりにした。3月にバイクの免許を取って事故って左手の指が吹っ飛んだ。もうギターが弾けないと思ったら4月にそれがくっついて10月にはライブで復活。9月に三茶にバーをオープン、同時にArtArcで連載開始。そう、サイトが始まってからはまだ4ヶ月しか経っていないが、気が付くとバックナンバーも増えているのでこれも少しずつ道になってきた気がする年の瀬。これからもよろしくね。 |
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※画像をクリックすると、ムービーが再生されます。
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先日知人に、とある著名人の結婚式の映像を頼まれた。結婚式でのVJの依頼はものすごく多いのだが、それが本業になっても困るので基本的には断っているのだが、ごく稀に断れない場合やむしろやりたい場合なんかもあって、これはその一つだった。この時は素材として両家の家紋を渡されてこれをどうにかして欲しいという依頼であった。素材が家紋なら思い切り和風にしようかなと思っていたところに、名前はローマ字でという依頼が追加され悩んだ結果の一つがこれ。
Weddingということと、冬ということを意識して作ったこれを4週に渡ってやってみよう。今週はそのラスト、4週目。 |
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1.コンポジションの作成 |
最後に今までのものを全て組み合わせるコンポジションを作ろう。「MOOK1」と「ArtArc」の名前が降り注ぐコンポジションと、家紋が回るコンポジションのどちらかに、もう片方を入れるという手段の方が手順的には少なくて済むのだが、ここではわかり易くする為に改めて最終用のコンポジションを16秒で作成する(図1)。 |
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【図1】こういった形で整理しておくと後々他人が修正する際にも分かりやすくて楽にできる |
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2. レイヤーの配置 |
次に2つのレイヤーを配置する。ここでは奥行き感を出したいので家紋のレイヤーを画面上の後ろ、タイムレイアウトウィンドウ上では下に配置しよう(図2)。降り注ぐ名前のコンポジションをもう一つ作り、そこではスケールの小さいゆっくり動く名前だけを展開させ、それを家紋の後ろに追加で配置すると更なる奥行き感がでるので、時間のある人はそれにもトライしてみよう。ここでは単純に数を増やす為に複数回配置している。 |
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【図2】この状態でも大元のロゴを編集すると最終的なものにも反映される |
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3. レンダリング |
最後にこれをレンダリングにかける。その直前にタイムレイアウトウィンドウにある各レイヤーの「M」にチェックを入れて、ウィンドウ上部にある「M」もクリックしておこう。こうすると動きのあるレイヤーにモーションブラーが追加され動きがよりスムーズになる。ただしプレビューに大変時間がかかるようになるので、レンダリングの直前までクリックするのはとっておくのが無難だろう。 |
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CPUの性能が数年で更にあがれば、常にオンにしておけるようになるだろう |
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