映画やプロモーションビデオ、番組のオープニングなど、日常目にするプロの映像。そんな目を見張る映像を自分でも作ってみたいな、と思ったら早速家のPCでやってみよう。
そこで作った映像は、インターネット、クラブ、巨大街頭ビジョン、家のビデオなど流すメディアに欠くことはなく、未来は広がるばかりだろう。そしてたまにはネタにつまって、行き詰まったりもするだろう。そんな時には散歩に行くか、ここを読もう。 |
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MOOK1
CycloneやVision
Questといった巨大クラブイベントやCartier, NIKE,
SonyなどのショウでもプレイするプロのVJ。
Chilled LoungeといったコアなパーティではDrum'n'BassのDJも努める。
WEBSITE >> www.mook1.com |
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-- まえがき --
以前デザインプレックスで連載していた時のものをまとめた本が出た。BNN新社というところから出ていてタイトルは連載時のまま「Make
It Move!」で著者は自分MOOK1。大きな本屋さん以外だと探すのは難しいかもしれないけれど、そんな時は是非オーダーで。本の内容に関する質問などもこちらで受付中!
買うのはここか
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893699431/qid%3D1041879908/249-6755821-7994747
ここでもOKhttp://www.bnn.co.jp/ |
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※画像をクリックすると、ムービーが再生されます。
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人間は暗いところにいると自然と感覚が敏感になる。情報の殆どを目から入れているので、それが弱ると本能的に身を守ろうと他が繊細になるからだ。逆に言うとクラブで流しているVJの映像などは、無駄に明るいだけだとフロアで踊っている人たちのDJに向けられている感覚を奪うだけとなり、場を盛り下げる為だけに役立ってしまう。通常VJはプロジェクターやモニターから映像を出しているので、その光が消えることはなく、黒い画面を映してもそれは黒い光となって出力されている。そんなパワフルな「光」についてのネタを4回に渡ってやってみる。今回のその2つ目だ。 |
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1.色と光を調整 |
夜、高速道路などで車が走っている写真を見たことがあるだろうか。光が足りずにシャッターをずっと開けているために、車のテールランプなどの光だけが流れているようになっている写真だ。これは動画映像では元々シャッターはずっと開いているのだが前の時間の情報を次に持ち越すことはないので、基本的にはあり得ない絵になる。それを意図的に作ってみよう。まずは素材の光の調整から。 |
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明るさとコントラストで光が強調されるように設定する |
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2. 速度を速めに |
これは次に使用するエコーなどのエフェクトがない場合に特に有効な手段なのだが、素材となる撮影した映像を速くまわしてみる。これをすることにより光の情報が自然と残像として残るのだ。ただしかなりの倍率で速くしなくてはならないので、ここでやるように5秒の映像をつくりたいのであれば、もとの素材は最低でも1分以上は取り込んでおく必要がある。 |
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これだけでかなりイメージはかわる |
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3. 光のエコーをつける |
最後にエフェクトのエコーを使用してテールランプやヘッドライトが流れるような設定を行う。これはその名の通り映像がエコーするだけなので、細かい設定を行わないと単なるブラーをかけたような映像となってしまう。ここでは設定でエコー数を30に増やして、重なり方を「最大」、そしてエコー時間は-0,03秒程度として、光が流れる感じをだしてみる。 |
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アニメーション映画AKIRAのワンシーンでバイクが走る時に
このように光が流れている個所があるのでそれで感じを見るのもいいだろう |
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