映画やプロモーションビデオ、番組のオープニングなど、日常目にするプロの映像。そんな目を見張る映像を自分でも作ってみたいな、と思ったら早速家のPCでやってみよう。
そこで作った映像は、インターネット、クラブ、巨大街頭ビジョン、家のビデオなど流すメディアに欠くことはなく、未来は広がるばかりだろう。そしてたまにはネタにつまって、行き詰まったりもするだろう。そんな時には散歩に行くか、ここを読もう。 |
|
|
MOOK1
CycloneやVision
Questといった巨大クラブイベントやCartier, NIKE,
SonyなどのショウでもプレイするプロのVJ。Chilled
LoungeといったコアなパーティではDrum'n'BassのDJも努める。
著書「Make
It Move!」
WEBSITE >> www.mook1.com
|
|
|
|
|
-- まえがき --
最近パッケージの映像で「DVDで納品してね」という依頼が増えた。恐らくハードの普及だと思うが、確かにいろいろとイベントをやる会場で見る備え付けの機材がビデオデッキからDVDに変わっていっている。一時期クラブにプロジェクターが入り始めた頃のような感じだ。まだDVDは再生環境など少し不安定な部分もあるが、画質もDVなどに比べて不安定なところはあるもののかなり綺麗なので嬉しい限りだ。後はMPEG2の映像をリアルタイムでガシガシフェードをかけたりエフェクトをかけたりできるデジタルミキサーができるのを待つばかり。 |
|
|
※画像をクリックすると、ムービーが再生されます。
|
VJはその歴史が浅いので仕事の依頼をうける場合にも、依頼内容は千差万別である。そこをあえて強引にだが分類してみると、おおまかに二つに分けることができる。
一つはMOOK1として依頼がきて、そこは作品というかライブパフォーマンスなので好きなようにやって欲しいといわれる場合。これは嬉しい。大きな声では言えないが、その喜びのレベルはギャラを度外視してもいいくらいだ。ただ自分の中身を思い切り出すことになるのでそういった意味では少し緊張する。
もう一つは、これにもレベルの差はあるが、何か素材をもらってそれで作った素材をベースにVJをやって欲しいという依頼。これは素材選択がある程度受動的であるため、そこに間違いはないのだが「こ、この素材で何をどうやって!?」というものを頂いてしまうことも多々ある。それでもやらなければならないのが仕事であり、逆に腕の見せ所でもある。そこから次の仕事につながったりもするので、そこは気合の入れどころではある。しかしVJの場合パッケージの映像製作とは違い、素材を事前にもらっていてもあくまでライブでのプレイであり、当日の現場までクライアントを含め誰もその映像を見たことがないということも多い。それだけに素材をくれた人の意図からまったく外れまくっているなどという失敗も十分ありえることで、この種の依頼もそういう観点ではスリリングである。今回は、もらった素材が生っぽすぎる場合や、ひとひねりいれないと使うには厳しいな、という素材の場合にどうしたかを4週にわたって書いていこう。
今週はもらった絵のパターンをひとつ。パターン自体はかっこいいので、そんな静止画はこう扱うというのをやってみる。
|
|
|
1.3Dスイッチオン |
まず始めにもらった素材とカメラレイヤーをタイムレイアウト上に配置して、素材の3Dスイッチをオンにする。最終的にはカメラがゆらぎながらこの素材をなめている感じにしたいので、いろいろなビューで見て配置を把握しておこう。 |
|
「カスタムビュー」にすると配置関係などがわかりやすい |
|
|
2.
カメラを動かす |
次に平面の素材にそってカメラを動かしてみよう。プロジェクトウィンドウのビューをカメラにした時に、素材レイヤーのエッジが見えてしまうようであれば、動きを減らしたり角度をゆるくしたりして対応しよう。逆に動きがなさ過ぎる場合はレンズの角度を広げるなどして視野を広げることも可能である。 |
|
なめるように動かす |
|
|
[
NEXT→] |