VJの存在というのはいまだに非常にあいまいというか微妙である。裏方なのか表なのかスタッフなのかアーティストなのか。それに対して「自分はこうだから」といって姿勢を提示するのは絶対に必要だが、仕事としてやる上ではある程度どんな形で望まれているのか、という部分との融合も必要になってくる。
アーティストとして望まれているときは好きにプレイして自分の色を出しまくることが大事だし、現場監督やアートディレクターのもと、彼らのイメージを映像として具体化するのであればそれに合わせてプレイするスキルも必要になってくる。
そんな中一つだけそれら全ての状況で共通して使えるものがある。それはロゴループだ。クラブやレイヴ、ファッションショーや新商品発表会と、それがどんな依頼であっても代理店やオーガナイザーが必ず望むのがイベントやロゴのタイトル映像。アーティストとして招聘されていて、まったくそんなものを依頼されていなくても、作っていくと喜ばれこそすれ嫌がられることは絶対にないもの。
逆にVJとは少しずれるが、何かのイベントで「会場で流しっぱなしにしておきたいので、ロゴループ10秒位のものを作って」という依頼を受けることもよくある。そんな時は素材がロゴのみの数十秒のループ映像がずっと会場に流れているのを想像すると、ミックスできない分あきない綺麗なものを作らなくてはならない。今回はそんなロゴループものを一つ、2週にわたってやってみよう。今週はその2週目。 |