「よーし、俺様のサイトをオープンしちゃうぞ!」と作ってはみたものの、どこからみてもシロートまるだし。「あれ?こんなはずじゃ……」とお悩みのみなさんに、手軽にできる「脱・シロートテクニック」を大公開。
デザインも内容もテクニックも、めざせバージョンアップ! |
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白熊 吾郎
GORO SHIROKUMA
Web
& 映像業界で生きる(モーション)グラフィックス屋。マスコミインハウスからフリーに。
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今回からはパートごとの改良ポイントを紹介します。
まずは玄関となるトップページから。大事な「つかみ」ですから、必要な要素をもれなく盛り込んでユーザーからの第一印象を良くしましょう。 |
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トップページに必要な要素 |
どこからともなくアクセスしてきたユーザーが、まずたどりつくのがトップページ。URLでいうと「http://www.○○○.com」や「http://www.○○○.co.jp」といったドメインだけで表示される最初のページです。ここに必要な要素は、
・ここから先は「○○○」のサイトである
・このサイトには「□□□」が載っている
たったこれだけ。でもその真意とは、ユーザーが
・「自分の来た場所が正しいか?」
・「自分の欲しい情報があるか?」
をぱっと判断するために欲しい材料なのです。
ユーザーにしてみれば「自分にとってメリットがないサイト=時間とアクセス経費の無駄」ですから、このふたつの点をすぐに確認したいわけです。そして「使えそう」と思ったらいろんなところをクリックし、「ダメだコリャ」と分かった途端、ブラウザを閉じるのです。
パッと見てまず飛び込んでくるのはタイトルです。これでなんのサイトか伝われば話は早いのですが、なかなかそういうサイトはお目にかかれません。たとえば「スープは飲み干せ!」とか「WANN」とか「Into
the sea」といったタイトルを見せられても何のサイトか分かりません。
そこでもうちょっと分かりやすく、メインがなんなのかをつかめる名前にしてみましょう。「世田谷ラーメンマップ」「世界のアホニュース」「沖縄ダイビングフリークス!」……同じネタを扱うサイトでも、なんとなく「取扱商品」が見えていますね。印象的な名前なら覚えてもらえるかもしれませんし。
でも「ネーミングのセンスがないし……」「ベタな名前になるのはいや!」「俺には付けたい名前があるんじゃ!」というならば、タイトルにコピーを併記するのはどうでしょう? 「スープは飲み干せ! 〜世田谷ラーメンマップ〜」とか「WANN
-World Aho News Network-」「Into the sea...diving
in Okinawa」とか。まぁこれらは例なんでクサいですが、要は謎タイトルでもベタ気味なコピーを加えれば十分伝わると言うことです。タイトルに加えなくてもタイトルに添えれば、パッと見たときにコピーの説得力が違ってきます。
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まずはしっかりタイトルを。タイトルだけで分かりづらければ簡単なコピーをつけよう。
サンプルサイトでは「白熊吾郎」と「official site」で何のサイトかを自己紹介。 |
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【Point】 |
113:トップページでユーザーにメリットを伝えろ! |
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ひたすら軽く、は時代遅れだ! |
ではトップページに必要な要素をただ詰め込めばいいのかというと、そんなに単純ではありません。次に必要なのは「データ量の調整」。
少し前までは「ユーザーの待ってくれる限界は7〜10秒」という理論のもと、「トップページは50KB以下で作りましょう」なんて言われたりしたものですが、忙しい人なら5秒ですら待てないし、低速回線ユーザーは遅いなりに待ってくれたりします。携帯電話から光ファイバーまで接続方法がバラエティに富んだ今、一律でトップページのサイズを制限するのはナンセンスです。
トップページを「とにかく軽くしろ」とは言いません。大事なのはサイトのターゲットや用途に合わせてデータ量を調整すること。「重いトップページ」が悪なのではなく、「目的がないのに重いトップページ」が悪なのです。
サイトの目的自体が、画像や動画といったヘビーなデータを多数見せることならば、低速回線ユーザーはそもそもターゲットに入らないはず。ならば多少データ量が増えても、豊富なラインアップを魅力的に見せた方が、ユーザーには響くでしょう。逆に更新頻度や新鮮さが命のコンテンツを扱うサイトなら、軽さを生かせばリピーターを増やせるでしょう。
もしこれが逆だったら……テキストの紹介文しかない動画サイト、やたら重いニュースサイト……これこそすぐにブラウザが閉じられるサイトでしょう。
つまり「自分の欲しい情報があるか?」というユーザーの疑問に対し、デザイナーが的確な方法と最適なデータ量でアピールできれば良いのです。軽さを全面に出すのか、グラフィカルな雰囲気で包み込むのか……プランナー兼デザイナーのあなたの腕の見せ所です。
とはいえ、少しでも軽いに越したことはありませんから、データ量を減らす努力と工夫は必要ですよ。
〔実例〕トップページのデータ量(概算)
・大手マスコミ……294KB
・大手外食産業……267KB
・大手家電メーカー……251KB
・大手コンテンツ配信……157KB
・大手自動車メーカー……146KB
(2003年2月 筆者測定。トップページに掲載されている画像/Flash等にhtmlファイルのサイズを合算。外部から呼び出すファイルは未測定) |
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【Point】 |
114:トップページは目的とデータ量のバランスをとれ! |
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