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言葉
Q6:技術の革新で業界は変わってきていますか?
 以前と比べてデザイナーがやる仕事のくくりが広くなってきています。よくも悪くもいろいろと任されるようになってきました。
 以前はデザイナー以外の部分でやっていた仕事、たとえば撮影した写真の色調整や切抜き作業などは、ある程度そのまま使用するものを頂いていたのですが、最近はPCで技術的にできてしまうので、それらも含めた仕事の依頼がきたりもします。
 クリエイティブの幅が広がるのはいいことなのですが、デザイン以外のことが多すぎて「デザインにもっと集中できればな」と思うこともあります。。
Q7:クリエイティブにあたり自分なりのルールはありますか?
 ルールとはちょっと違いますが、なるべくシンプルで強いデザインをしていきたいと思っています。
 これは依然いた会社の影響も強いのですが、過剰な装飾に頼るのではなく、一見何もしていないようなシンプルなものでも余白の美しさや、書体にこだわったり、ちょっとした自分なりの遊びを加えたりそういう物を追求していければと思います。
作品
Q8:これは一度、またはもう一度やってみたいという仕事はどんなものですか?
 今でも既に、というかたまにあるのですけど、書籍などで本を一冊丸々デザインとして手がけられるのは嬉しいですね。コンセプトも統一できるし、自分が作ったものなんだな、という気持ちも多くこめられるので、試行錯誤しながらでもやっていて楽しいですね。料理本であったり、インテリア本だったり映画の本なんかも是非やりたいです。
 普段一番多い雑誌のお仕事はたくさんの人との連携や連動で、それもいろいろと影響を受けたりして刺激的なんですけど、個人的なものも手がけていきたいですね。
作品
Q9:短期的にと中長期的に今後どのような方向に進んでいきたいですか?
 短期的には作品性の強いものを今よりもっとだしていきたいですね。自分一人で個展をやったりするのもいいんですけど、他の人とコラボレートしたり、妹がイラストを描いているので姉妹のコラボレートで作品を出したりというのもやってみたいです。
 長期的には、グラフィックでもデザインでもないんですけど雑貨屋さんをやったりしていきたいですね。かわいいものがとても好きなのでインテリアや置く商品などにもこだわったデザイナーとしての仕事を活かしたお店をやりたいです。
Q10:これからDTPを始めるという人にアドバイスをあげるとしたら?
 プロでやっていくのであれば、本を読んだり映画を見たりなどするときもデザイナーとして意識してたくさん見た方がいいですね。デジタルだけではなく、センスや感覚と言った部分が磨けるといいですね。
 それから人との関係も大切だと思います。どこからどういう声がかかるかはほとんど分からないので、突然声がかかっても万全の体制で動けるようにして常にレベルを保ったり上げたりする努力をしておかなければならないと思います。
ふくま・ゆうこ
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、 退職後独立。
情報系雑誌や書籍などのエディトリアル/デザインを多数手がける。
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