95年、ウィンドウズ95が出た頃が日本のいわゆる第一次インターネットブームであった。その頃からWEBデザイナーという肩書きの人々が出始めてきて、それだけで生計が立てられるんじゃないだろうか、とも言われるようになってきた。当時はバナー広告と言えば当然GIF1枚だったし、サイトもタグ打ちだけということも多く、その内容もテキストと画像を見せるだけにとどまっていることが殆どで、たまに1秒数フレームのGIFアニメを載せて「動画です」というのが精一杯だった。
一年一昔とかドッグイヤーとか言われるこの業界で8年経った今、バナーはFlashが主流となりサイト自体もインタラクティブ性の高いものが当たり前に求められるようになってきた。サイトの制作依頼をするクライアントから見たらグラフィックデザインもHTMLもCGIもPHPも全て同じに見えることが多く「まぁパソコンでチョチョッとやっちゃってよ、ね」と言われた時に、ここまではWEBデザインとしてHTMLで出来るのですが、ここからはプログラムになるので別です、といった説明から入ることも増えてきた。要するにちょっと気の利いたサイトになると、プログラムを必要とするインタラクティブ性や管理機能を持たせることが半ば当たり前という状況になってきているのだ。
そんな中デザインもやるがプログラムもばっちりというクリエイターが存在するほどどちらも甘くはないので、サイト構築にあたっては当然デザイナーとプログラマーの共同作業になる。そんな時大抵前に出てクローズアップされるのはデザイナーだったりプロデューサーだったりするが、今回はある意味一番インタラクティブな部分をクリエイトしており、現在第一線で活躍するプログラマー、野田佳代氏にインタビューを試みた。
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