vjの映像
映画やプロモーションビデオ、番組のオープニングなど、日常目にするプロの映像。そんな目を見張る映像を自分でも作ってみたいな、と思ったら早速家のPCでやってみよう。
そこで作った映像は、インターネット、クラブ、巨大街頭ビジョン、家のビデオなど流すメディアに欠くことはなく、未来は広がるばかりだろう。そしてたまにはネタにつまって、行き詰まったりもするだろう。そんな時には散歩に行くか、ここを読もう。
mook1 MOOK1
CycloneやVision Questといった巨大クラブイベントやCartier, NIKE, SonyなどのショウでもプレイするプロのVJ。Chilled LoungeといったコアなパーティではDrum'n'BassのDJも努める。
著書「Make It Move!」

WEBSITE >> www.mook1.com
■バックナンバーへ
 -- まえがき --
以前デザインプレックスで連載していた時のものをまとめた本が出た。BNN新社から出ていてタイトルは連載時のまま「Make It Move!」で著者は自分MOOK1。大きな本屋さん以外だと探すのは難しいかもしれないけれど、そんな時はオーダーで。本の内容に関する質問などもこちらで受付中。そしてチェックはここで。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893699431/ref=sr_aps_b_3/249-26432
65-7811520
買うのは、上のURLかここでもOK
http://www.bnn.co.jp/
マルチアングル 4-4
img_movie
※画像をクリックすると、ムービーが再生されます。
今更だが、VJとはクラブやイベントなどにおいて、その場の雰囲気に合わせてリアルタイムで映像を切り替えていく人を指す。全く新しいというよりは、リアルタイムでの映像の切り替えやミックスで場を盛り上げるという点でライブ中継のディレクタ−と似ている部分がある。

しかしながらこの二つを大きく分ける点として、ライブはステージ上を伝えるという大前提があるのに対して、VJは流す素材を完全に自分で選んでいるというところがある。これがよくも悪くもVJを批評の的にしており、しばしばスポットを浴びる原因ともなっている。そうなるとプレイ自体が一番大事なのは当然だが、扱う素材の細かいニュアンスの違いでもVJとしての評価はかなり変わってきてしまう。

そんな中現場で映像を流している時に、自分で制作した素材を見て「もう少しこうだったら」とか「ちょっと違うアングルだったら」と自ら思うことがよくある。ここではそんな時の為に一つの素材を違うアングルでつくってそれをミックスする、ということを四回に渡ってやってみよう。撮影などでは当たり前に行われていることだがクラブでは新鮮な感じになるだろう。

今回はその最終回の合わせ。
1.レイヤーの3D化と配置
前回までで素材が4つ出来たはずなので、ここではまずそれらの配置を行う。最終的に4つのレイヤーを使用して1つの立方体を作るのだが、レイヤー3つは壁として、1つを床として使用する。まず全てのレイヤーの3Dスイッチをオンにして、Y軸回転、位置のZ値などの設定で図の様に配置してみよう。
capture

並べ方はあくまで一例
2. カメラが暴れる
ここまででワールドができたはずなので、今度はそこにカメラを設置し動かしてみる。一つ目は立方体の真中に設置し、コンポジションが持つ12秒間いろいろと暴れさせてみよう。まず始めにぐるっと一周させるキーフレームを打った後に、その間に色々な目標点を設定してみると最終的に全体を見渡しながら暴れる感じになるだろう。
capture

立方体の中にあるのがカメラで、その回りに見える線がカメラの動きの軌跡となる
[ NEXT→]