この連載は「VJ」がテーマになっているが、現実的にはAfter
Effects講座になっている。それはそれでアリなのだがここで一度VJのプレイに焦点をしぼって書いてみたいと思う。
VJという名称自体は1996、7年頃から使われ始めたもので、クラブを中心にいわゆるVJシーンができてきたのもその頃だ。当時はまだ既存のビデオなどをミックスして流すのが主流で自作の映像と言えばタワー型のPCを持ち込んで連番GIFなどをキー割り当てで流すかDOS-Vでメガデモなどを流すなどが精一杯であった。
現在はVJソフトやVJ用のミキサー、エフェクターもありクラブなどの環境も整ってきたのだが、PCの性能アップと共に逆に映像制作に走りすぎている感も少々あり、自作の映像でないとVJにあらず、と言った風潮もある。そんな流れで映像制作のできない初期VJ達は殆ど消えていった。
とは言え元々クラブに行っていた人間がフロアを盛り上げるためにはじまった感じなので今ももっと気軽に、映像が作れずともVJをやる人間が出てきてもいいはずである。
素材制作は映像制作が好きな人で、VJプレイはクラブやフロアが好きな人、というように分かれて、たまに両方やる人もいる、という感じがベストだろう。
ここでは4週に渡ってプレイする機材や環境について書いてみたい。今回はその4回目、KORGから出たVJ用ビジュアルエフェクター、KAOSPAD
ENTRANCERについてだ。 |