Make it Move
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リード

photo ソフトやOSのバージョンアップがしばしば「必要もないのにソフト会社が売上を上げるためだけに強引にやっているんじゃないの?」という印象を受ける中、After Effectsは数少ない、バージョンアップするたびにきちんと便利になっていくソフトの一つである。
 今はバージョンが6だが、自分が使い始めた3の頃はベースでは素材を動かすことができるだけであり、やはり豊富なプラグインが良い、というかそれらがあって初めて成り立つようなソフトであった。

 プラグインの充実は今も変わらないのだが、今ではソフト単体でも3D機能の充実やそれを使った3Dソフトの融合、SWF書き出しでのWEBへ対応するなどの大きな部分や、ウィグラー機能で素材を細かく揺らしたりシーケンスレイヤーでは短い素材を自動で時間軸に順番に並べたりできるようになったりした。
 このようにそれまで実際に段階を踏んだり、裏技を使ってやっていたことがクリック一つでできるようになったりという細かい部分も併せてかなり使えるソフトへと進化しつづけている。

 今回はバージョン6から追加された機能のうちの一つで以前から強く熱望されていた、マスクや3D機能をオンにしても、イラストレータのデータがアンチエイリアスをかけたままでいるという機能をつかっていくつか作ってみる。今回はその1回目。

今回のサンプルムービー
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1.素材にマスクをかける

 今回はバラバラになったロゴがそれぞれに動いており、その中をカメラが通り抜ける、というものを作ってみる。ポイントはカメラが動く3D空間の中でイラストレータデータにアンチエイリアスがかかったままで綺麗に見えるという点。始めに3つのピースからできている、とある商品のepsのロゴがあるので、それをピースごとに分けるために3回コピーしてマスクをかける。

→マスクは形的にポイントが足りないのでペンツールでそれを足して形を整えよう

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2.3Dスイッチ

 3つのパーツに分かれたらそれぞれのレイヤーの3Dスイッチをクリックしてみよう。AEのバージョン6からはこれでもまだアンチエイリアスが効果的なので、そこからアンチエイリアスのチェックボックスもクリックしてみよう。

→3D機能を使っていると本当に大きなモニターが欲しくなってくる

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3.位置の移動

 次に各レイヤーの位置をランダムに動かす。ここではゆっくりと回転したりかすかに移動したり、というレベルでそれぞれのレイヤーがバラバラに動くことに重きを置いて設定してみる。タイムラインの始めから3つのパーツの位置をずらして設定してそこからそれぞれがまた全くちがった方向に回転するようにする。

→レイヤーが3Dの設定なのでZ軸の設定もしよう

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4.レイヤーのコピー

 そして3つのレイヤーを3,4回コピー、ペーストして同じ素材を増やしていこう。その後で各レイヤーの動きを微妙に調整してそれぞれが全て違った動きを縦や横、そしてZ軸などで回転するように設定する。最終的にはカメラが通り抜けるようにするので、始点での位置の数値は重ならないようにずらしておこう。

→ずらした時の距離感はカメラを設置した後でも修正をかけるようにする

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MOOK1MOOK1
Vision QuestやageHaといった巨大クラブイベントやブランドや車メーカーなどのショウでもプレイするプロのVJ。
Chilled LoungeといったコアなパーティではDrum'n' BassのDJも務める。
著書「Make It Move!」
WEBSITE >> www.mook1.com