DTPチップス
ひとくちにDTPと言っても、そのジャンルは多岐に渡り、また人それぞれ製作方法も違います。ここでは一般的によく使われているIllustrator、Photoshop、QuarkXPressの基本的な使い方から実践的な事まで幅広く紹介していきますが、これはあくまでも1つの方法として、プラスアルファーの知識として役立てていただければと思います。
fukuma 福間 優子   YUKO FUKUMA
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、退職後独立。
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■マグネットシートを作る(その3)
■素材の組み合わせによって生み出すグラフィック(その1)
■素材の組み合わせによって生み出すグラフィック「その2」
 仕事を依頼される時、クライアントから「これとこれを使って作ってほしい」と予め素材を渡される場合と「こういうイメージで作りたいので何パターンかアイデアを出してほしい」と言われる場合があります。後者の場合、その後アイデアをもとに撮影をしたり、イラストなどを発注したりするわけですが、稀に「素材も予算もイメージもない。でもかっこいいもの」とかなり抽象的で困ってしまう依頼があり、その場合は目的から外れないような素材をゼロから作らなくてはなりません。
 自分で写真を撮る場合を除き、ありものの素材をそのまま使うわけにもいかない。。。そんな困った時に役立つテクニックを前に一度登場したデザイナー佐久間氏から伝授していただきます。今回は架空のイベントフライヤーを想定し、素材がゼロの状態から作ってもらいました。アイデアはもちろんですが、技術面で知っていると役立つと思いますので、みなさんも是非活用してみてください。
1.ベースの画像を仕上げる
前回の画像にさらに深みを持たせるため画像を加工していく。まずグレースケールの『コンピュータの基盤』をベースの画像にそのままコピーする。コピーしたものに「フィルタ→変形→極座標」を選択し、さらにレイヤーマスクをかけ上部を半透明にする。最終的にこのレイヤーを一番上にし、焼き込みカラーの不透明度80%にして完成。

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「直交座標を極座標に」をチェックする。

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最終的にこのようなレイヤーの並びになった。

2. 画像をトリミングする
 完成したベースの画像をフライヤーサイズにトリミングする。フライヤーでは画像を全面に使いたいので、天地左右+6mm増やした左右106mm×天地154mmで切り抜く。

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切り抜きツールオプションを使うと便利。
これにより任意の数値で強制的に切り抜くことができる。

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これでフライヤーの画像として完成した。